今日は近所の中野ZEROホールで渡辺文樹の問題作「天皇伝説」と「ノモンハン」の上映会が行われたので足を運んだ。
数年前からいつか上映会に足を運ぼうと思っていたのだが、いかんせん告知手段がステ看のみということと、一日限りの上映という超ゲリラ活動なので、今までは気付いた時には既に上映後であり、ことごとくその機会を逃していた。
しかし、今回は運良く一週間ほど前にステ看を目にし、しかも近所での上映ということで行かない理由はなかったわけだ。
ちなみに、この上映会の前週にはロフトプラスワンで月刊「創」のトークライブでマーシー×吉田豪と、渡辺文樹×鈴木邦男のトークショー2本立てがあり、個人レッスンの日だったので行くのを断念したのだが、TBSラジオ「ストリーム」のポッドキャストを聞いていたら、右の団体の方々が多数、押しかけ一色触発の物々しい雰囲気に、単にマーシー目当てでのん気に物見遊山で訪れた観客まで巻き込まれ、相当な修羅場になったらしく行けなかった事が悔やまれて仕方ない…
話を戻そう。
個人的には、思想面では俺は完全に右側の人間だが、この監督が撮った作品なら話は別だ。
このお方は自分の人生自体をかけて壮大なネタを創作してるんで(笑)
はっきり言って、ここまで身を削って表現してる人間に対して作品の出来うんぬんで評価する事自体がナンセンスだ。
存在自体に価値がある、現代の日本では希有なエンターテイナーだと思っている。
なんせ、冒頭から本人が「お金がないので映像も音も悪いが、その辺を踏まえて観てください」と先に釘を刺してるくらいだから(苦笑)
ちなみに、「万一、不測の事態により上映中止になった際にはお金はお返ししますんで、とにかく気を付けて観てください」とアナウンスした時には会場から笑い声があがり和やかな雰囲気で上映開始となった。
その後、一本目のクライマックスではフィルムが飛び、最も重要なシーンで完全にストップしてしまい、「ごめんなさいね、ちょっと電圧が下がってきたんで、お待ちください」と言ったものの、何度、再開してもまともに再生されず、なんだかんだその状態で20〜30分は膠着していた。
その後、結局、開き直った監督本人が無音のフィルムに合わせて、結末までシーン説明と即興の吹き替えを行い、最後は殺害シーンに合わせて監督の悲鳴で一本目が終了したというオチつき…苦笑
もちろん場内、爆笑の文樹クオリティー(笑)
続いて続編的内容の二本目は、上映前の各報道による緊迫した触れ込みに反して、TVタックルで言うところの韮澤さんの証拠物件ばりの支離滅裂なストーリーもさることながら、文樹自身が撃って走って飛んでの人を食ったチープなアクション物で、二本で計四時間弱という長尺で壮大なネタを見せつけられた(笑)
当然、煙に巻かれた観客は会場を出る時は、皆、苦笑いしてた(笑)
いや〜しかし、こういう人物が、もっと地上派なんかにガンガン露出できれば、いかに面白い世の中になるかと思うのだが。
まあ、かつての「おっさん劇場」では、松っちゃんと敏腕スタッフの手腕によって、それに似た空気感が絶妙に演出されていたかもしれない…苦笑
※画像は運良く自宅前に貼ってあった「天皇伝説」のステ看